人を動かす 文庫版
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2017/2/26
D.カーネギー『文庫版 人を動かす』読了。よくマニュアル化された交渉術の書。この手法を突き詰めれば催眠誘導になる。あとがき読んで知ったけどこの人も弁論術と演劇をやってたんだな。それらの経験が結晶化されているのだろう。 内容紹介
邦訳500万部突破の歴史的ベストセラー。
人づきあいの根本原則を実例豊かに説き起こし、時代を超えて読み継がれる普及の名著。
あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。
人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、
長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。
深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、
人に好かれて人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。
1936年の初版刊行以来、時代に合わなくなった部分を改良するなど、
折々に改訂が施されてきた現行の公式版。
〔目次〕
改訂にあたって
◇PART1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置く
◇PART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見抜く
6 心からほめる
◇PART3 人を説得する十二原則
1 議論を避ける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 穏やかに話す
5 〝イエス〟と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を寄せる
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する
◇PART4 人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分の過ちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる
訳者あとがき
カーネギーはこんな人
●報酬を15倍に!!カーネギーの実力
デール・カーネギーはアメリカ・ミズーリ州に生まれ、州立の学芸大学に学びます。この頃に弁論術を研究。卒業後、教師、セールスマン、食肉会社員、行商人など、さまざまな仕事を経験。その後、ニューヨークで演劇の勉強をしました。
さらにいくつかの職を経たのち、大学時代に研究した弁論術を活かそうと、YMCAの話し方教室を担当。最初は一晩に2ドルの報酬しか得られなかったのですが、その講義が次第に評判を呼び、ついに彼の得る収入は一晩に30ドルにもなったといいます。
その後、成人教育、人間関係研究を目的とした「デール・カーネギー研究所」を設立。アメリカをはじめ、ヨーロッパ各地で講習会を開き、指導にあたりました。
その活動は彼の死後も引き継がれ、これまでに100年間で90以上の国、900万人以上のビジネス・パーソンが研修を受けています。
●何度も読み返したくなる魅力
カーネギーの著書の特長は、誰にでもできる簡単な原則を、わかりやすく心に残る実例を数多く挙げて説いていくスタイルにあります。
読みものとしてのおもしろさと爽快感はもちろんのこと、夢中になれる読みやすさと、読み終える頃には誰もが「自分にもできる!」と思えるところにその魅力があるのでしょう。
●「人間」に向けたれた鋭くもあたたかい眼
昭和28年の夏、カーネギーは、世界周遊旅行の途中、関西をおとずれ、京都を見物して香港に向かいました。その際、「日本で一番印象の深かったものは?」という質問に「それは日本人です」と言い残して船に乗ったカーネギー。人間に対する彼の関心の深さをしめすエピソードです。